水質浄化対策
面源対策
面源とは、山林・農地や道路・市街地等からの流出水といった、個別に排出源を特定しにくい汚染源のことで、非特定汚染源とも呼ばれています。
具体的には、屋根・道路・グランド等に堆積した粉じんなどの汚れ、市街地などのごみ・落ち葉や農地・山林などの肥料・ 農薬などから溶け出る汚れのことで、汚染源が面的に分布し、風雨などによって拡散・流出して汚濁負荷となります。
特に雨の降り始めの時に汚れが洗い流されるので、道路の排水のための雨水浸透桝や、屋根の水をためる雨水貯留槽は面源汚濁負荷を減らす効果があります。
また、各家庭で下水道に接続することで不要になった浄化槽を雨水貯留用に改造したり、 新たに雨水貯留槽を設置することにより、ガーデニングの散水、洗車などに再利用することもできます。
これらの雨水貯留施設については、その工事費の一部を補助している市町村があります。詳しくは、各市町村へお問い合わせください。
愛知の下水道より引用
代かきをしない不耕起X溝直播栽培
通常、稲を栽培するときは、田植えの前に代かき(※)を行いますが、代かきを行うと、水田の水はしばらくの間、にごります。
愛知県では、「不耕起V溝直播栽培(ふこうきぶいみぞちょくはんさいばい)」という、代かきを行う代わりに、砕土・均平・鎮圧によって水田を整地してから、種もみをまく栽培方法も取り組まれています。
この栽培方法の導入が進むと、代かきを行う面積が少なくなり、にごり水の流出量が少なくなることが期待されます。
従来の栽培方法(田植え)との主な作業比較 |
※代かきとは、田植え前に田んぼに水を入れ、トラクターなどで土を砕いて土のすき間を無くし、表面を平らに
する作業のこと。これをすることで、田んぼに水を貯えることができるようになります。
湖内のにごり対策
油ヶ淵の「にごり」改善対策として、湖内の「にごり」と上流からの「きれいな水」との水交換を促進するため、高浜川水門を大潮干潮時の引き潮に合わせて開門し、湖内水の排水を推進しています。
高浜川水門の開門イメージ |